こんにちは、しましまです。
あなたは、仕事では質を重視しますか?スピードを重視しますか?
よく仕事に置いて大切なのはどちらか?という議論はされてますよね。
わたしも、入社してから何年も仕事をしてきて中堅と言われる立場になりました。
今までの経験で、かなり短納期で進めなければならない案件もあれば、非常に質の高い成果を求められる仕事もありました。
そんな私が質とスピード、どちらが大切かと問われると、スピードの方が大切であると答えます。
その理由をこれからお話しします。
質を高めるのはむずかしい
自分たちはプロなのだから、仕事の質を上げることが大切だという先輩がいますが、そもそも仕事の質って何の事を言っているのでしょうか?
これは、その言葉を使う人によって定義がバラバラだったりしますので、改めて確認をしたいと思います。
ここで議論する質というのは、お客様に提供するサービスや製品の品質のことです。
例えば、サービスの品質が高いとは、丁寧な接客かどうかや、至れり尽くせりで何でも揃えてくれる状況を提供することだったりします。
製品の品質が高いとは、余計な機能がそぎ落とされ、顧客の欲しい機能が十分に盛り込まれた製品であることだったりします。
世界的にも日本の品質の高さは有名ですよね。
日本で生まれ育った我々にとって、質の高いものに触れるのは難しくありません。
しかし、いざ自分がサービスや製品の質をあげる立場になると、そんなに簡単なことでは無いことに気づきます。
特に、その分野での経験が浅いときには尚更です。
スピードと違って、質の高さは多方面に向いています。
素材の良さを追求するのか、作業の正確さを追求するのか、あるいは接客の丁寧さを追求するのか、その方向性は無限にあると言えます。
質を高めるには、そもそもお客様が何を求めているかの正確に把握していなければ、せっかくの努力が無駄になってしまうことがあるのです。
一方で、スピードは測ることが簡単です。
期限を設定して、それに向けて遂行すれば良いだけからです。
スピードは目標として最も設定しやすいベンチマークなのです。
スピードは質に変化する
よく質かスピードかという議論がなされるため、この二つは相反するものであると認識されています。
しかし、実はスピードを上げて量をこなすと、質に変化するときが現れるのです。
これを”量質転化”と言います。
ここでの”量”とはスピードを上げた結果、仕事をこなせる数が増えたと思って下さい。
スピードを上げれば量をこなせる、量をこなせば質が上がるという考え方ですね。
これはとても理解しやすい理屈だと思います。
人間は、経験を通して成長をしていきます。
そして、その経験が多ければ多いほど、その分野のコツをつかんでいきます。
少ない経験から学べる人は、一部の天才だけでしょう。
質を最初に上げてしまうと、質を上げるために多くの時間を要してしまいます。
その結果、本来やれるはずだった多くの経験するチャンスを棒に振ってしまうことになります。
先ほども言ったように、質を上げても結局無駄に終わることも多いのですから、これはとてももったいないことをしています。
ここで私から提案したいのは、次のプロセスです。
- まずはスピードをあげて取り組む
- もし失敗すれば、少し質を上げる工夫を行って再度挑戦する
- これを繰り返し、質とスピードのバランスのよいところを見つける
これを見てわかるように、失敗する勇気を持たなければこのプロセスはできません。
しかし、これをやらなければ本当に効率の良い仕事は、いつまでたっても見つけることができないのです。
質に変化する瞬間”無意識化”
スピードが質に変化することを説明してきました。
では、スピードが質に変化する瞬間はどこにあるのかを踏み込んで書きたいと思います。
スピードが質に変化するときに起こること、それは“無意識化”です。
無意識とは、その名のとおり意識せずに行動できることを言います。
あなたは意識して呼吸をしていますか?していませんよね。
あなたは意識して、歩いていますか?もちろん、道に何かあれば避けたりするでしょうが、普通の人は何も考えずに、右足と左足を交互に動かしていると思います。
質に変化する瞬間にこの”無意識化”が起こります。
一流のスポーツ選手が、毎日同じ動作を練習するのは、なぜでしょうか?
プレゼンの天才であったスティーブ・ジョブズが何時間もプレゼンの練習をしたのはなぜでしょうか?
その答えが、無意識化を起こすためなのです。
無意識化が起こると、人間はロボットのように正確に無駄無く行動することができます。
しかも、無意識化の行動は驚くほど労力が少なくなります。
人間は本来ミスをする生き物です。それは考えて行動しようとしているからです。
目の前の状況を見て、それを頭で考えて、それから行動に移そうとするとどうしても時間がかかります。
しかも、考えた行動をそのまま実行できるほど、口や手足は簡単に動いてくれないものです。
しかし、無意識化をすると、そのミスが驚くほど少なくなります。
頭で考えるというプロセスを省略して、口や手足が勝手に動くようになるのです。
これが、スピードが量に、そして量が質に転化する重要なポイントになります。
では、どうやって無意識化を行えば良いのでしょうか。
答えは分かりますね。ひたすらに反復することです。
繰り返し繰り返し、体に染み付かせ、何も考えなくても体が動くように練習をするのみです。
まとめ
さて、今日の話の流れは下記のようなものです。
- 質を測るのは難しい。だから、質よりも先にスピードを追求しよう
- スピードを極めると量をこなすことができる。量をこなせばいずれ質の高さに変化する
- 質の高さに変化する瞬間に”無意識化”が起こっている
これは、ビジネスにもスポーツにも応用できる考え方だと思います。
皆さんもまずは騙されたと思って、スピードを意識して普段から生活をしてみましょう。
いつか、質に変化する瞬間を味わうことができると思います。
その頃には、あなたもプロフェッショナルになっていることでしょう。
今日はこの辺でおやすみなさい。しましまでした。
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