いよいよ武田が徳川に牙をむきました。
井伊谷も戦に巻き込まれようとしています。
戦うか武田に帰順するかの選択を迫られる現井伊谷城主の近藤ですが、農民に逃げられ龍潭寺に怒鳴り込んできました。
こんなことをするのはあの尼(直虎)しかいないと。
そんな近藤を言いくるめようとする僧侶たちのシーンです。
近藤の発言にひとつ疑問がわいた方もいるかもしれません。
『弓の空うちはけがをするぞ』
今日はこの言葉を吟味してみましょう。
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弓の空うちは本当に危険なのか
実は私、大学でアーチェリーをしていました。
そこでも弓の空うちはタブーでした。
というよりも怖くてできません(汗)
弓という飛び道具は、引く弦の延長上に必ず支え手があります。
矢をつがえていない時に空うちすると、空を切る弦は何の抵抗もなくその手を襲います。
ですので、アーチェリーでは支え手の手首周辺に必ず防具を付けています。
防具をつけていてもめちゃくちゃ痛いんですけどね。
弓の空うちを指摘した近藤の覚悟
実は、もう一つ気になるところがあります。
戦の経験豊富な傑山が、弓の空うちが危険であることは百も承知のはずなのに、なぜ弓を空うちしたのでしょうか。
実はこれ、傑山のよく使う手です。
以前、戦のために残ろうとした虎松を弓で射る真似をして、戦場での無力な自分を認めさせ説得したこともありました。
南渓和尚や昊天は、近藤に必ず負ける戦をやめさせようと、言葉巧みに説得していました。
傑山はそのタイミングで、近藤に向かって弓を空うちし脅しをかけたのです。つまり、『負け』『死』をイメージさせようとしたのですね。
案の定、近藤の部下たちはそれに身構えました。
しかし近藤は、まったく怯えることもなく傑山のけがの心配をしました。
近藤『弓の空うちはけがをするぞ。』
(近藤立ち去る)
南渓和尚『武者じゃのう。。。』
傑山『はい。。。』
僧侶たちの脅しもまったく効果が無く、戦いを選択しようとしている近藤を強調したシーンだったのですね。
それにしても、近藤が完全にいいやつになってます(笑)。
井伊谷の人間も近藤を少し見直しているようでしたし、政次事件のほとぼりが冷めたようにも見えますね。
次回から菅田将暉が出るようです
予告編で菅田将暉が登場しました。
いよいよ、成人した虎松が見れるようです。
来週の放送を前に、下記の記事で井伊直政の予習をしましょう。
井伊家復活のカギを握る直政の人物像は?大河ドラマ『おんな城主直虎』
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
以上、しましまでした。
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