こんばんは、しましまです。
クリスマスも過ぎ年末を迎えました。
新年から新たなスタートを切ろうと、組織再編を行う企業も多いのではないでしょうか。
しかし組織再編は一筋縄ではいきません。
よくあるのは誰々は営業、誰々はSEなどとポジションだけ決めて満足してしまうことです。
特に現場から離れてしまった経営者は、現場の状況も分からず自分の考えだけで進めてしまうことがよくありますよね。
そのしわ寄せはいつも現場の担当者になってしまいます。
今日は非常に難しい組織再編の考え方について、サッカーに例えて考えていきたいと思います。
サッカーに例えることで組織再編における課題がすんなり頭に入ってきます。
経営者はどのように考えるべきか、現場の担当者は何を心がければよいのかが良く分かるはずです。
それでは見ていきましょう。
各ポジションの役割を決めなければならない
よく組織再編の時には、どんな課が出来上がるか、誰がその課に配属されるのかという話題で持ちきりになります。
たしかに非常に気になるところですよね。
機能別の組織になるのか、それともソリューション別の組織になるのか、そこから今後の働き方を皆さんは一生懸命想像すると思います。
でも、組織再編はポジション決めだけで終わるものではありません。
サッカーで例えていうのであれば、どんな課が出来上がってどんな人が配属されるかは、試合前にスタメンを発表しているに過ぎないのです。
例えば、自分のチームにはFWというポジションがあって、そこに誰々をアサインする、などと言っているだけです。
この時点では、ほとんど何も戦略的なことは言われてないのですね。
重要なのは、そのポジションではどんなことが期待されているのか、ということです。
ここで質問ですが、皆さんはFWと聞いてどんなポジションを想像しますか?
ある人は、ざっくりと「点を取る人」と答えるでしょうか。
もしかしたら人によっては、「ボールを持っていないときも相手と駆け引きを行う」こともするのがFWであると答えるかもしれません。
「ボールを持っている相手に真っ先にプレッシャーをかける」、「ピンチの時は守備にも回る」ことも重要だねと答える人もいるかもしれませんね。
そう、役割の解釈は人それぞれ違うのです。
同じように一言で「営業」と言われても、提案だけやればよいのか、社内調整や契約手続きまでやらないといけないのか、人それぞれで作業範囲が異なってきます。
よって、組織再編においてはポジションの発表に加えて、各ポジションに期待する役割を明確に伝える必要があります。
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各シチュエーションでの動きを決めなければならない
各ポジションに期待することを決めるまでは良いですが、まだ終わりではありません。
あらゆる状況を想定し各ポジションの動き方をあらかじめインプットする必要があります。
これが戦略の要になります。
サッカーの練習では、この動き方の確認に多くの時間を割きます。
例えば、相手がボールを持っている時は「誰が最初にアプローチし、どこへ誘導し、誰が待ち構えて挟み込む」などと、事前に戦術を確認します。
各人の個性も考慮し、効果的な攻撃パターンを見つけ出す必要があります。
組織再編においても同様のことを意識しなければなりません。
製品を作るときには「誰から情報をもらい、誰が設計し、誰が最終的に組み立てるのか」など考えたりします。
トラブルの時には「誰が最初に受け付けて、どのようにエスカレーションをすればよいのか」などもあらかじめ決まっていなければ、いざという時に迅速な対応ができません。
サッカーもビジネスも、時間との勝負です。
ボールはどこに飛んでくるか分かりません。
それこそ各ポジションのちょうど間くらいにボールが落ちたりして、どちらが責任を持って対処すべきか迷ってしまうことがよくあるのです。
もちろん各担当者は、そんな場合でも何とかしようと必死になります。
声を出し合って「俺がやる」とか「お前がやれ」とか、その場で最適な方法を考え、コミュニケーションをとって解決しようとします。
場合によっては、コーチや監督にエスカレーションをして何とか切り抜ける案を考えます。
でも、残念なことに時間は待ってくれません。
勝てるチームとは、その場で解決策を模索するまでもなく、動き方を事前にシミュレーションしているため、迅速に対応できるのです。
事前にコーチや監督、つまりビジネスにおける経営層は、あらゆる状況を想定し、担当者がその場で判断できるようにあらかじめ動き方をインプットしてあげる必要があります。
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組織再編=ポジション決め。。。だけではない!
いかがだったでしょうか。
まとめると組織再編で大切なことは下記の内容になります。
- 各ポジションに期待することを明確にすること
- あらゆる状況を想定し、動き方を担当者にインプットしておくこと
組織再編では、今までのやり方が変える必要があるため、一部の人間には必ず抵抗されることでしょう。
それもそのはずで、リスク(つまり、決まっていない部分)が多すぎるため、問題が発覚した後に非常に骨が折れる対応をせざるを得ない状況になってしまうからです。
経営層は、上記にまとめたことを事前に各担当者に十分説明をすべきです。
逆に各担当者についても、ただ待っているだけでは状況は打開できません。
このような状況ではどう動けば良いのか。どう考えればよいのかをあらかじめ経営層に確認するようにしましょう。
まさにプロサッカー選手が監督に動き方を確認している場面を想像してもらえれば分かりやすいですね。
プロのビジネスマンは、単なるポジション決めの発表だけで一喜一憂している暇はないのです。
以上、しましまでした。
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