こんにちは、しましまです。
両親の死を経て、家長となった吉之助。
とはいえ貧乏生活からは抜け出せず、苦しい毎日を過ごします。
そんな吉之助を世の中は待っていません。
いよいよ黒船が現れ、日本中が不安と混乱に巻き込まれます。
波乱の物語がまだまだ続きます。
さて今回も名言を見ていきましょう。
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30両はどのくらいの価値?
まずは今回のお勉強からです。
江戸行きを喜ぶ吉之助ですが、同時に30両の資金が必要となりました。
貧乏な西郷家にはもちろんそんな資金はありません。。。
ここで疑問が湧くと思います。
30両はいったいどのくらいの金額なのでしょうか?
第3話では、100両のお金を借りてきたお話もありましたよね。
実は、当時の貨幣価値を算出するのは容易ではありません。
何しろ現代とは物価状況がまるで違いますし、飢饉など起これば物価が暴騰するなど大変な時代だったからです。
そこで一つのアプローチとして、お米の価値から逆算してみることにしましょう。
※一部正確ではないかもしれませんが、ご了承の上ご覧ください。
まず時代設定ですが、ペリーが出航した年の1853年(嘉永6年)とします。
計算に用いる材料は下記です。
- 米1升(1.5kg)あたり150文
- 1両は6400文(参考:江戸時代値段史)
また、現代のお米の価値は下記とします。
- 米60kgの値段は約12000円(参考:Wikipedia『米価の変遷』)
計算過程は省きますが、米を基準にした価値を計算すると。。。
- 1両=12800円
- 30両=38.4万円
結論として、30両だと約40万円弱の費用となりました。
当時ですと九州から江戸の往復(参勤交代など)だけでも2か月くらいはかかります。
その間の旅費や宿泊費、その他経費を考えるとリアルな数字かなと思います。
ただし、この額はあくまで米を基準にしていることに注意してください。
江戸時代のもっぱら米を主食にしていた時代と、現代の飽食の時代の米の価値にはけっこうな開きがあるはずです。
今回算出された額よりもさらに価値は高かったと見て間違いないでしょう。
不器用な妻、須賀の本心は?
名言を見ていきます。
江戸行きが決まり、喜ぶ吉之助とその家族・大久保家。
しかし、須賀はヒステリックな空気で言います。
支度金には30両も必要になる、めでたくもなんともないと。。。
吉之助の家族・友人は、どうしても吉之助の江戸行きをかなえようと奔走します。
多くの人の助けがあって、吉之助は20両の資金を手に入れることができました。
大喜びする吉之助、しかし十分な金額では無いことには目をつむっていました。
西郷家に愛想をつかし、実家に帰ってしまった須賀。
父直五郎に手を引かれ、西郷家にやってきます。
手元に用意したお金とともに次の言葉を投げかけます。
これできれいさっぱり夫婦の縁を切りもんそ。江戸でんどこでん行って、勝手に出世してたもんせ。
渡したのは離縁の手切れ金、本編では触れていませんが10両が包まれています。
西郷家の皆は、なんてひどい妻だと腹を立てます。
しかし、吉之助の手元には江戸行きの支度金30両がそろうのでした。
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人それぞれのやり方がある
さて、今回の須賀の行動を詳しく解説するのは野暮でしょう。
吉之助はその本心を見抜いていましたね。
非常に不器用にも思える須賀のやり方ですが、自分の性格や状況を踏まえた思いやりあふれる行動です。
やり方は人それぞれ。
時に一部の人間には理解されない場合もあります。
生まれた状況も、育った環境も、それにより形作られた自分の性格も、人それぞれです。
自分がとれる最善策は、その人自身が分かっているものです。
それでも他人の目を気にせず、勇気をもって行動に移せる人は少ないですね。
精一杯自分なりのやり方で吉之助を助けようとした須賀。
須賀の本心に気づいた吉之助。
仲睦まじい夫婦なのに、と思うのは私だけでしょうか。
須賀の言葉が、非常に心を打ちます。
日本一の婿殿を、こっちから離縁してやいもした。
もっと須賀が報われる最後だったらなぁ、、、なんでしょう、このやるせない気持ち。
みんながいてくれて、ほんのこてよかった。おいは幸せ者じゃ!
西郷のこの言葉、”みんな”にはもちろん須賀も入っているわけですね。
激動の時代が始まります
早くも一人目の妻との別れがありました。
吉之助は生涯3人の妻をめとります。
須賀は、不器用ながらもその本心を理解すると非常にかわいらしい人でしたね。
そんな女性を『おかしもぜ』というのでしょうか。
※おかしもぜは次のページに紹介しています。
やっせんぼ!?大河ドラマ西郷どん(せごどん)を見る前に覚えるべき薩摩ことば5選。
さて、いよいよペリーが登場し、日本の激動の時代が始まります。
幕末好きのしましまとしては、だんだんとテンションが上がってまいりました。
余談ですが私が幕末好きなのは、その時代背景にあります。
幕末は、維新志士をはじめとして幕府側の人間ですら、皆日本のためと言って命を懸けた時代です。
もちろん現代においても日本のため・世の中のためにということを会社のビジョンにかかげる会社はたくさんあります。
しかし、本当にそれを心に置いて働いている人がどれだけいるでしょうか。
この幕末という時代から、きっと自分の人生のあり方を学べるはずです。
今後の展開に期待しましょう。
以上、しましまでした。
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