こんにちは、しましまです。
今日の記事を読んでほしい人は、まさに学生時代を謳歌している方、あるいは一方で、学生に対してアドバイスをしなければならない社会人の方に向けたものです。
就職活動などで、学生からよく飛び出す質問として次のようなものがあります。
学生時代にやるべきことは何ですか?
就職を前に比較的時間のある学生が、一生に一度の学生時代に悔いの残すまいと前のめりで聞いてきます。
それを聞いた社会人は、またこの質問か。。。と多少面倒ながらも、何か先輩らしいことを言わなければと一生懸命その場で考えます。
な、なにか言わないと。。
かっこつけようとしちゃだめよ。
何を隠そう私自身も、先輩方にこの質問を繰り返してきました。
しかし、残念ながらしっくりくる答えにめぐり逢えたことって無いんですよね。
そんな私も社会人となり、今度は学生に対してこの質問に答える立場となりました。
私なりに考えて考えて考え抜いた答え、それがこれです。
世の中の様々なギャップを知ること。
学生の皆さん、ぼかーんとあけた口を閉じてください。
いまからその理由を説明しますので(汗)。
今日は学生時代にやるべきことを、一緒に考えていきましょう。
社会人が言う、よくある答え
まず、社会人の先輩方の答えとしてよくある答えを書いていきましょう。
きっと、多くの方は次のいずれかの答えを聞くことになるでしょう(笑)。
旅をすべき
人気のある(?)答えとして根強いのは、旅をすべきというものですね。
たしかに、まとまった時間のある学生時代には、旅をしておいた方が良いと考える人は多いようです。
社会人になれば自由な時間はなくなり、長旅はできなくなります。
旅をすれば見聞が広がる、ということはよく言われますよね。
いろんな地域の文化に触れたり、人に会ったりと、そこでの出会いが人生を大きく変えることもあります。
私も概ねこの意見には賛成なのですが、問題は旅の目的は何かということです。
多くの人は、その後が続きません。
一人でバックパッカーをしたときの武勇伝や、新婚旅行でのどうでもよい話が後に続いてしまったりします。
何のために旅をするのかということまで言えなければ、有益なアドバイスにはなりませんね。
しかし、ここで抑えるべき重要な点があります。
それは、学生時代には自由に使える時間が社会人よりも非常に多いという事実です。
好きなことをすべき(よく遊ぶべき)
好きなことをすべき、遊ぶべきという答えも非常に多いですね。
社会人としては、この人なんとなくすごそうと学生に思わせる事ができます。
「俺は好きなことをして生きてきた。今までもこれからも。」というワイルドさを印象づけられるからです(笑)。
しかし、注意してください。
学生側も、「ちなみにどんなことされてたんですか?」という具体的な内容に踏み込んでくることでしょう。
そこで気の利いた答えを用意していなければ、演出されたワイルドさは台無しになるでしょう。
この答えで社会人側が伝えたいことは、自分が興味を持ったことをとことん突き詰めてほしいということです。
自分の好きな事を仕事にできることほど幸せな事はありません。
社会人はあなたに、自分には果たせなかった幸せをつかんでほしいと、アドバイスしたいのだと思います。
ここで重要な点は、
社会人の多くは自分の好きなことを仕事にできていないという事実です。
ほのの好きなことはなーに?
ママ!
やったー!
勉強をすべき
学生なんだから、勉強をすべきという社会人も多いですね。
ちょっとお堅い人なのかもしれません。
あるいは、学生時代に全く勉強をせず、社会人となって本当に苦労をした人なのかもしれませんね。
学生の本分は学ぶこと。それは、紛れもなく正論です。
学生はもちろんそれをわきまえています。
その上で他に何をすべきかを聞いているので、その場がシラケてしまうかもしれませんね。
一方で、社会人の気持ちも分かります。
社会に出てからも一生勉強は続きます。そして学生時代に真面目に勉強した人と、しなかった人の差はどんどん開いていくばかりです。
学生時代に勉強習慣を身につけ、あわよくば手に職つけた状態で就職して欲しい。
そう願うのは先輩としては当然の気持ちなのです。
ここで抑えるべき重要なことは、
学生時代に本気で学んだ人間は社会に出てからも強いという事実です。
本題:ギャップを知るとはどういうこと?
これまでの重要な点をまとめてみましょう。
- 学生時代には自由に使える時間が社会人よりも非常に多い
- 社会人の多くは自分の好きなことを仕事にできていない
- 学生時代に本気で学んだ人間は社会に出てからも強い
実はこれらをじっくり見ると、学生時代にやるべき事がだんだんと分かってきます。
- 学生時代は時間がたくさんあるので、やりたいことを思いっきりやることができる
- しかし、多くの人はそのやりたいことを、そのまま仕事にすることができない
- 仕事のイメージを持たないままでは、将来役に立つか分からない学業に身が入るわけがない。
これが多くの社会人がたどってきた現実であり、様々なアドバイスにはこうなってほしくないという願いが込められているわけですね。
さて、ここからが本題です。
突然ですが、仕事とは何でしょうか?
非常に簡単な表現をしますが、だいたい次のようなことです。
何かを欲しがっている人に、その何かをあげることで対価をもらうこと。
何か欲しがっている人は、その何かを自分では入手できない理由があります。
- スキルが無い
- 方法を知らない
- 仕組みが理解できない
- 遠すぎていけない
- 言葉が分からない
これらの「〇〇したいけど〇〇できない」ということが、私の言う「ギャップ」になります。
このギャップを埋められる人が、対価(お金)をもらう代わりに、欲しがっている人に何かを提供してあげるのが「仕事」なのです。
もう少し例を出しましょう。
- 自分では髪を切ることができないというギャップを埋めてあげる人が、美容師。
- 牛乳を手に入れることができないというギャップを埋めてあげる人が、酪農家と小売業者。
- インターネットに接続できないというギャップを埋めてあげる人が、通信事業者。
- ブラジルのコーヒーを手に入れられないというギャップを埋めてあげる人が、商社。
- アメリカ人と交渉したいけど意思疎通ができないというギャップを埋めてあげる人が、通訳。
この世の中にある職業は、必ず何かのギャップを埋めるために存在しています。
逆に言えば、ギャップさえあれば何でも仕事になりえるのです。
ギャップを知るとは、仕事が仕事たりえるそのおおもとをしっかりと抑えることを言います。
難しい言い方ですが、ビジネスの基本は「裁定取引」という人もいますね。
学生時代にやるべきことは、つまり。。。
さて、学生時代にやるべきことの話に戻りましょう。
私のおすすめする学生時代にやるべきことはこれでした。
世の中の様々なギャップを知ること
この世の中にはどんなギャップがあるのか、それを日々探しましょう。
実は具体的な行動としては、旅をすること・遊ぶこと・勉強することのどれでも良かったりします。
しかし、その行動の中に見つけることができるギャップを意識してほしいのです。
旅先ではどんな困ったことが起こっているのか。あなた自身はどんなことで困ったのか。
あなたの好きなことについて、なぜあなたはそれを欲しがるのか。なぜ人々は欲しがるのか。
なぜそれを勉強しなければならないか。その知識で誰を助けることができるのか。
そのギャップに、仕事のヒントが隠れています。
もしかしたらあなたの興味を仕事にできる可能性がでてくるかもしれません。
そして、それを実現するために何を勉強すれば良いのかも、おのずと分かることでしょう。
学生時代という限られた時間の中で、どれだけ多くのギャップに出会えるか。
それがあなたの人生を変えることにつながります。
学生のうちに天職を見つけることができたら、きっと幸せな人生を送ることができるに違いありません。
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