会社に働き者と怠け者が存在してしまうのはなぜ??

Work

なぜ私はこんなに働かされているのか。なぜあいつは怠けてられるのか。なぜそれでも給料は同じなのか。。。

そんな不公平を感じているサラリーマンは多いと思います。

私もそんなサラリーマンの一人です(汗)

 

不公平感を仕事に感じてしまうことは、サラリーマン側だけでなく雇用者側にとっても問題です。

雇用者側は働き者を評価したいが、この人材不足の時代に評価を間違えて辞められては困る。その結果、どうしても無難な評価に落ち着いてしまいます。

気づいたら不満ばかりの従業員に囲まれ、会社の生産性は上がらず、経営状況が悪化していく。。。

 

日本の企業は長らくこの問題を放置してきましたが、最近の働き方改革や、日常的になったリモート勤務により無視できない状況になってきました。

今日は会社の中に働き者と怠け者が存在する理由を考え、これからどのような対策を講じれば良いか考えて行きましょう。

 

スポンサーリンク

なぜ会社に働き者と怠け者が存在するのか

この問いは、多くの要因が絡んでいて非常に難しいです。

しかし、あえて一言で言うのなら、『社員の正しい評価ができていないから』ということになります。

その理由を説明するために、まずサラリーマンとは何かを考えてみましょう。

 

質問です。

サラリーマンとはどのような職業でしょうか??

 

会社からお給料をもらって働く職業と答えたあなた、、、半分正解です。

ここで取り上げる問題を考えるうえでは、サラリーマンについては次の職業であると理解してください。

会社からお給料をもらった対価として、労働力を提供する職業がサラリーマン。

 

大事なのは会社に一方的に養われている人間ではなく、会社と対等な関係にあることです。

サラリーマンは給料分を超えた労働力を提供しなければならない理由はありません。

給料分を超えた労働力を強要されたときには断れば良いですし、立場の弱い個人であるサラリーマンを守るための組合に相談してもいいのです。

 

、、、この話を聞いてほとんどのサラリーマンは、それは無理だよと答えるでしょう。

なぜなら、貰った給料に見合った働きができていると証明することが非常に難しいからです。

いくら自分は会社のために働いていると言っても、上司や人事が納得しなければ意味がありません。

 

アピールが上手な人は、たとえ怠けていたとしても成果を盛ることで良い評価を得ることができるかもしれません。

その逆でアピールが下手な人は、いくら頑張っても評価されず納得した給料を得ることができないでしょう。

特に日本人は自分をアピールすることを美徳と思わないため、この問題が顕著に発生してしまうのです。

 

このような背景から、残念ながら日本では、、、特に古くから存在する大企業などでは、正しい評価ができているとは言えない状況があります。

正しい評価がされない会社では、どれだけ仕事を頑張るかというのはその人の人間性にゆだねられることになります。

給料をもらったからにはそれに見合った働きをしなければならないと考えるか、怠けても給料がもらえるのだからなるべく怠けたほうがよいと考えるか、、、これによって会社は働き者と怠け者に分けられてしまうのです。

 

スポンサーリンク

働き者と怠け者が両方いる会社は危険な状況にある

働き者が良いのか怠け者が良いのかは、その人の考え方次第です。

マルクスの「資本論」から始まる議論では、会社というものは労働者が作り出した利益と労働者へ支払う対価を搾取することで存在すると言われます。

サラリーマンである以上、搾取されることからは逃れられません。でなければ会社は存続できず、あなたの安定的な生活も脅かされてしまうのですから。

 

働き者と怠け者が両方存在してしまうのは、ともすれば危険な状況です。

人間は不平等には耐えられるが、不公平には耐えられない生き物と言われます。

あの人は王族に生まれ、私は平民に生まれたという不平等は自然と受け入れられるのですが、あの人よりも頑張っているのに不遇な対応をされたなどという不公平を感じると、とてつもない憤りを感じてしまうのが人間です。

 

働き者と怠け者が両方存在してしまう会社は、いずれ破綻する可能性があります。

人材不足の昨今、労働者側の方が立場が強まっています。

不公平な評価をする会社は見捨てられ、転職を選択する人が増えるでしょう。

スポンサーリンク

働き者と怠け者が存在する状況を打開する方法

ではその問題を打開する状況は何かというと、つまりは下記になります。

社員を正しく評価すること

しかし、これはすでに述べたように非常に難しい課題です。

 

ですから、こう考えてはどうでしょうか。

社員の頑張りを数値化すること

今まで人があいまいにつけてきた評価をしっかりと数値化するのです。

 

では具体的なやり方に踏み込んでいきます。

 

まず社員を二つに分類します。

と言ってもこの分類は流動的なので、その二つの役割を認識する程度にとどめます。

二つの分類とは、『雇用者』『ランサー』です。

 

雇用者とは、仕事を依頼する側の人間です。

やるべきことは依頼する仕事の範囲を明確にすることと、その仕事にいくら支払うかという仕事の価値を仮に決める人です。

 

ランサーとは、仕事を請け負う側の人間です。

やるべきことは、依頼された仕事をしっかりと完遂することですが、もちろん依頼された額が少なければ値上げ要求をすることができます。依頼された仕事をさらに切り出して他のランサーに依頼することもできます。その時は一時的に自分が雇用者となります。

 

例を挙げてみましょう。

とある3000万の案件があるとします。

まず経営層が雇用者となり、Aさんというランサー(プロジェクトマネージャ)に仕事を依頼しました。

 

Aさんはもちろん一人ですべてできるわけではないので、そのあと自分も雇用者の立場となり、案件の仕事を切り出し、BさんとCさんとDさんというランサーに依頼をかけます。

物品費用は1500万で、Bさんの調達業務は150万、Cさんの検証作業には400万、Dさんの導入工事には、250万で依頼をかけました。

残りの700万はAさんの仕事の価値ということですね。

 

この方法では、各メンバの仕事がいくらの価値があるのかが明確になっています。

もちろんBさん、Cさん、Dさんは自分の仕事に対する見積もりが少ないと感じたら、もっと値上げするようにとAさんに交渉することができますし、その結果Aさんから見てプロジェクト全体の予算が足りないとなれば、部長に進言することもできます。

そのような話し合いを経て、適正な金額に落ち着くのです。

 

そして一番重要な部分ですが、各メンバは仕事の価値を合計して、自分の年収に近づけなければなりません。

もし仕事の価値の合計が年収を超えるようであればその分のボーナスをもらえますし、逆に年収に達していなければボーナスを下げられるということになります。

この方法で、人間の意志が介入しない公平な評価ができるようになります。

 

ここでいろいろと疑問が出てくると思いますので、答えていきましょう。

Q.金額はどうやって決めるの?雇用者が適当に決めるの?

A.業務を知り尽くした人間が雇用者であれば、決めれるでしょうが、実際はそうはいかないと思います。やはり実際に業務を行う人間が、○○人日かかるというような例を出す必要があります。

 

Q.金額換算できない業務はどうするか?

A.この方法は、金額換算できない業務は無いという立場をとっています。今までその仕事を人が請け負ってお給料をもらっていたのですから、仕事の価値を算出できないということは無いはずです。その仕事にいくら予算を割けるかという経営層(最初の雇用者)側の考えるべきことでもあります。

 

Q.話し合いが多いようだが実際の案件のスピード感で通用するのか?

A.案件で一番大切なのが導入部分です。ここに一番時間をかけて、作業範囲や仕事の価値の認識を合わせなければなりません。今までの問題の原因は、導入部分を曖昧にしてしまったことにあります。時間が無いような案件は、それなりのリスクを積んでしまうか、手を出すのをやめるかという判断をしなければなりません。その決断の責任は雇用者側にあります。

 

Q.結局は口のうまい人間が話し合いで搾取できてしまうのでは?

A.話し合いが重要な点であるのは間違いありません。この方法では、ランサー側も自立し自分の仕事の価値を主張できなければなりません。もちろん、口のうまい人が有利ではあるかもしれませんが、それを打開できるのがこの案の重要な点です。次の章にまとめます。

 

Q.話し合いで折り合いがつかず、社内のランサーは誰も対応できなくなったらどうする?

A.これについても次の章で説明しましょう。

 

スポンサーリンク

フリーランサーが多くなる時代だからこそ仕事を正しく評価できる

さて、カンのいい人ならお分かりかもしれません。

会社内で仕事を請け負える人間がいない場合には、そのままクラウドソーシングを利用します。

つまり、社内のランサーではなく、フリーランサーに依頼するということですね。

 

人材不足の昨今にあって、フリーランサーの人口はどんどん増加傾向にあります。

そもそも企業が今後事業を継続していくためにはフリーランサーへ依頼をしなければやっていけなくなるはずです。

そんな中、先ほどの案は非常に良い効果を発揮します。

 

社内の人間に対しても、明確な作業範囲と仕事の価値を定義し依頼をかける癖をつけていれば、そのままクラウドソーシングを利用できる下地が醸成されているも同然です。

社内で仕事を請け負えるランサーがいないようであれば、その内容をそのままクラウドソーシングに流せばよいのです。

改めて手間はかかりません。

 

また、フリーランサーを利用できることで、適切な仕事の評価をすることができます。

社内に閉じた少ない情報では、その仕事にどのくらいの価値があるかを推し量ることは難しく、口のうまい人間に搾取されてしまう可能性があります。

しかし、クラウドソーシングという大きな母体に依頼をかけることで、その仕事の本当の価値が見えてきます。

 

自分の仕事の価値を再確認できれば、仕事へのモチベーションもまた上がるのではないでしょうか。

もちろん、最初は慣れないことばかりで、むしろ効率を下げてしまうかもしれませんが、挑戦するメリットはあるはずです。

 

スポンサーリンク

まとめ

本日の内容をまとめます。

  • 会社に働き者と怠け者が存在する理由は、社員を正しく評価できていないから
  • 昨今の人材不足により労働者の力が強まり、社員を正しく評価できない会社は見放される
  • 正しく評価をするために、社員を「雇用者」と「ランサー」に分け、普段から業務範囲と仕事の価値の明確化を図る
  • ランサーは仕事の価値を積み重ねて自分の年収に近づける
  • 社内のランサーで請け負えないものは、フリーランサーに依頼をする

 

昨今の働き方改革や、税制の変更施策によって、どんどんフリーランサーは増えていくでしょう。

おそらくあなたの会社も、近い将来正社員と派遣とフリーランサーとが入り乱れて仕事をしている時代が来るはずです。

 

今日このような記事を書いたのは、これからの働き方を皆さんにも自由に想像してほしいからです。

サラリーマンが、一つの会社に縛られて生きる時代はもう終ろうとしています。

一人一人が自由な働き方を目指せるようになっていくのです。

 

一方で自由というのは、自立しなければならないということでもあります。

どのような世の中になったとしても自ら考えて行動する勇気が求められます。

その準備を今からでも始めておきましょう。

 

以上、しましまでした。

 

コメント

  1. […] 会社に働き者と怠け者が存在してしまうのはなぜ?? […]

  2. […] 会社に働き者と怠け者が存在してしまうのはなぜ?? […]