鈴木亮平が番組ナビゲーターになったTBS世界遺産はこれまでと何が違うのか?

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TBS世界遺産を皆さんはご覧になっているでしょうか?

 

私は世界遺産が大好きで、毎週欠かさず(録画もして)見ています。

2024年4月から番組ナビゲーターになったのは俳優の鈴木亮平さんです。

世界遺産検定1級を持っている芸能人として有名ですね。

 

ちなみに世界遺産検定1級がどのくらい難しいかというと、合格率は30%前後。出題範囲はなんと2024年現在で登録されている世界遺産1,199個すべてとなります。

一つ一つが深い歴史を持つ世界遺産をすべて覚えて、かつそのつながりまで理解するのは非常に大変です。

 

世界遺産を好きな私は、これまでの番組ナビゲーターとして藤原竜也さん、杏さんの時代から見てきています。

いずれもゆったりと落ち着いた映像とナビゲーションの中で世界遺産の世界に没入できるこの番組が大好きでした。

そして今回、鈴木亮平さんに変わったことで、劇的な変化があったと思っています。

 

今日は番組ナビゲーターが鈴木亮平さんに変わったTBSの世界遺産について、どのような変化があったのか、お話していきたいと思います。

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変化1:それも?という細かいところを見せてくれる

TBSの世界遺産がリニューアルしたのは、2024年の4月7日。

取り上げられた世界遺産は、日本の屋久島(4月17日と合わせ二週連続)でした。

 

この初回から違ったなと感じました。

世界遺産屋久島には、圧倒的な自然の美しさがあります。

それこそジブリのもののけ姫の舞台として有名な白谷雲水峡があったりします。

 

旅番組であれば、その美しさを中心に取り上げることでしょう。

しかし、強調されたのは、屋久島の「垂直分布」についてでした。

 

垂直分布とは、島でありながら標高の高い屋久島において日本の南から北までの気候が海岸部から山頂にかけてすべて分布していることを言います。

世界遺産検定を勉強する人なら、必ず勉強する屋久島の特徴であり、世界遺産に登録された大きな理由の一つです。

ただ番組で取り上げて”映える”特徴かというと、そうではないのですよね。

 

でも番組ではそれをしっかりと取り上げてくれました。

世界遺産検定を知らない人に対しても分かりやすいようにと、鈴木亮平さんが海岸線から出発して山頂に向かい、その中で違いを解説しながら教えてくれるのです。

 

世界遺産の勉強を始めた当時を思い出し、もっとこの世界遺産を知りたいという気持ちになりました。

世界遺産を学んでみたいという方、特に世界遺産検定を受験する方は、毎週録画で見てほしいと思います。

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変化2:人類の教訓・失敗をしっかり取り上げる

6月9日「鈴木亮平と学ぶ世界遺産」の番組後半で触れたのは、“負の遺産”群です。

 

正直私は、世界遺産の番組内において、”負の遺産”が取り上げられることはないだろうなと思っていました。

世界遺産と聞いたら華やかなイメージをする人たちが多いと思います。番組の視聴者も例外ではないでしょう。

そのようなターゲットに対して、世界や人類の素晴らしい歴史をみたいにきまっているじゃないですか。

 

歴史的なストーリーの中で複数の世界遺産が取り上げられてその中で説明されることはあるかもしれません。

でも、それ単体で負の遺産にフォーカスすることは、番組にとってかなりリスキーだと思っていました。現に過去のアーカイブを見ても負の遺産に取り上げた回はほとんどありませんでした。

 

でも、今回の番組内で触れたのは、

「核実験が行われたビキニ環礁」

「大量虐殺があったアウシュビッツ強制収容所」

「奴隷貿易の舞台となったゴレ島」

 

いずれも人類の大失敗。華やかなイメージとは真逆ですよね。

それでもその教訓を後世に残していくことが世界遺産の重要な役割でもあるのです。

その点をしっかりと説明してくれました。

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変化3:世界遺産を通して、何を伝えたいのかが明確になった

鈴木亮平さんのナビゲーターにおいては、非常に強い目的意識を感じます。

 

私も世界遺産検定2級を持っていますが、友人によく聞かれるのが「世界遺産ってお金のためにあるんでしょ?なんかうさん臭いよな。」という感想です。

 

それも無理はないのです。

世界遺産と観光は切っても切り離せないところがあります。

それによりその都市の経済が回り、豊かさを享受している人々もいます。

 

でも世界遺産の本来の目的は違います。

6月9日の放送の最後、鈴木亮平さんが言いました。

「世界遺産というのは、観光地のリストではないのです。」

 

私がもんもんとしていた気持ちを代弁してくれた瞬間でした。

 

今世の中が不安定になり戦争のニュースが絶えません。

こんな世の中だからこそ世界遺産の概念を日本中、いや世界中の人に知ってもらわなければならない。

世界遺産を皆が知っていくことで、人々が地球・人類をもっともっと好きになり世の中から戦争なんてなくなるだろう。

私が世界遺産を勉強する中で常々思っていたことでした。

 

「世界の平和のとりで」を作っていきたい。

 

その思いがTBSの世界遺産という番組を通して鈴木亮平さんが伝えていきたいことではないかと思います。

これからもこの番組を応援していきたいと思います。

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